読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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これは,現生人類の中での多様性,たとえば,アジア人だとか,ヨーロッパ人だとか,アフリカ人だとかいうのとは次元が違っている。今生きているぼくたちは,DNAの上ではかなり均質で,生物学的には一つの種だ。しかし,少し前の地球では,複数の別種の人類が共存していて,むしろ,それが当たり前だった。多様な人類,と言うとき,現在からイメージするのとは桁違いの目もくらむような「多様さ」だったと思われるのである。
川端裕人(著) 海部陽介(監修) (2017). 我々はなぜ我々だけなのか:アジアから消えた多様な「人類」たち 講談社 pp. 18-19