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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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蚊の毒

 蚊の毒液は,厳密な毒性の尺度でみるとほとんど無害である。同様に,蚊による死亡率は非常に低い。私はこれまで何百回も蚊に刺されてきたが,いまでもまだ生きているし,元気である。蚊に刺されてアレルギーを起こす人もほとんどいないので,その致死性をアナフィラキシーのせいにすることもできない。蚊の毒液が致死的なのは,毒そのものではなく,その中に潜んでいるもののせいなのだ。蚊は,マラリア,デング熱,黄熱病を含む,一連の感染症の媒介者なのである。
クリスティー・ウィルコックス 垂水雄二(訳) (2017). 毒々生物の奇妙な進化 文藝春秋 pp. 57

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