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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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適者とは

 進化においては,生き残り,十分な数の子孫を残すものが競争に勝つ。「最も適した」ものが生き残る,「適者生存」である。それは最も頭のよいものでも,最も速く走ることができるものでも,最も狩に長けたものでもない。それらは価値ある特技ではあるが,「適者」とは,最も効率的に繁殖し,最も多く生きた子孫を残すものである。環境が安定している時には種や生態も安定し,繁殖は成功裏につづく。しかし,環境が変化すると,それまで成功していた生体の特性がうまく機能しなくなり,繁殖の成功は難しくなる。やがて個体とそれが属しているグループは絶滅してしまう。
デイヴィッド・ホロビン 金沢泰子(訳) (2002). 天才と分裂病の進化論 新潮社 pp. 64

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