読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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尤も,対極性に関しては,或る程度まで辞典に記載されている反意語などが参考になるので,とりあえずそうした資料を利用すればよい。「明るい」の反対が「暗い」であるといったことは,かなりの適切さを以て判断し得るといえよう。問題は,反意語が何とおりもある場合である。たとえば,「しみじみとした」の反対が「浮き浮きした」なのか,それとも「わくわくした」なのか,簡単には決められない。また,或る2つの形容語が仮に座標軸上の原点を中心として両側に位置づけられる関係にあるとしても,原点からの距離が相互に等しいかどうかという段になると,事は一層厄介となる。こうした場合,一体,どのような解決方法が考えられ得ようか。
岩下豊彦 (1983). SD法によるイメージの測定 川島書店 pp. 50