読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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二度の世界大戦では,ハトは機密情報を迅速に伝えるために使われた。暗号を書いた紙をくくりつけられたハトが,部隊の移動を伝えたり,占領された国で抵抗勢力と連絡を取ったりするために,敵方の前線を越えて送られた。この翼を持つスパイは,「ザ・モッカー」「スパイク」「ステディ」「ザ・カーネルズ・レディ」「シェ・アミ」などと呼ばれた。リーバイによれば,シェ・アミは「途中で脚を負傷し,胸骨を痛めたにもかかわらず」使命を果たしたという。「ウィルソン大統領」という名のハトは第一次世界大戦で左脚を失った。スコットランドの「ウィンキー」は爆撃機の乗組員たちと一緒に北海に墜落した。ウィンキーは破損した機体から放され,約190キロを軽々と飛んでダンディー近くの鳩舎に戻り,そこの空軍基地に墜落を知らせた。基地では救助の飛行機を飛ばして,孤立した乗組員を救助した。
ジェニファー・アッカーマン 鍛原多惠子(訳) (2018). 鳥!驚異の知能:道具をつくり,心を読み,確立を理解する 講談社 pp. 303