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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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大脳の話

 大脳は果物で,脳幹はそれを支える茎,小脳は両者の分かれ目を葉っぱのように飾っている,とイメージしてみよう。小脳は,体をスムーズに動かすためには重要だが,これを取り除いても知能にはほとんど影響がない。脳幹に損傷を受ければ人は死ぬこともある。なぜなら脳幹は,呼吸をはじめとして,生命に直接かかわるいくつもの機能を制御しているからだ。それに対して大脳は,大きく損傷しても生存に支障はないが,意識はなくなる。おおざっぱに言って,これら三つの部分の中で,人間の知能にとってもっとも重要とみられるのは大脳である。大脳は,われわれの知的能力のほとんどすべてを決定していると言ってよい。また,大脳はこれら三つの部分の中でサイズ的にも最大であり,脳の容積の85パーセントほどを占めている。
セバスチャン・スン 青木薫(訳) (2015). コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか 草思社 pp. 42

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