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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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外科手術の父

 近代的な切断術を発明したのは,16世紀のアンブロワーズ・パレだった。パレはフランス軍の外科医として,その技術に磨きをかけた。パレが生まれた当時,外科手術はもっぱら床屋の仕事だった。なぜなら外科手術は,荒っぽい屠殺行為のようなもので,医者の仕事としては下賤すぎると見なされていたからだ。パレは戦場で働きながら,切断術を受けた兵士が失血死しないよう,太い動脈を縛るという方法を身につけた。彼は結局何代かのフランス王に仕え,「近代外科手術の父」として歴史に名を残すことになる。
セバスチャン・スン 青木薫(訳) (2015). コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか 草思社 pp. 71

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