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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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子どもも向上したい

 筆者は,「通常学級がダメだったら特殊学級へ」という指導にはこれまでも反対してきた。なぜなら通常学級でダメで特殊学級に移行するという状況は,子どもにとって挫折体験となり,子どもの自尊感情をいたく傷付けるからである。人生の早期にあまり挫折体験などさせるものではない。強引に40人態勢でがんばるよりも,子どもが参加できる形態,そしてカリキュラムを探し,そのような個々の必要に応じた教育を先に行って,その上で大きな集団での授業参加が十分に可能になった段階で,通常クラスへと送り出せばそのほうがよほど問題が少ない。これまでこのような対応は学校教育のシステムの不備によって実現できなかった。しかし現在進行している特殊教育から特別支援教育への移行は,まさにこの個別の必要に応じた対応を可能にするものである。

杉山登志郎 (2007). 発達障害の子どもたち 講談社 pp.199-200
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