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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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エッセイを書くと吉田兼好になる

 というわけで,兼好は「徒然草」によって日本の知的エッセイの基本を作ったのだ。だから今日においても,人はエッセイを書かなければいけないとなると,兼好のように書こうと思ってしまうのである。
 エッセイ=世の中へのお叱り,という公式がくっきりとできあがっていて,人はエッセイで愚かな世の中を叱るのである。
 エッセイの執筆依頼が来たということは,どうか世の中の間違いを叱ってやってくださいと言われたに等しいのである。みんな,嬉々としてボヤき始めるのだ。そういう意味で,「徒然草」こそが日本のエッセイの原形なのである。

清水義範 (2009). 身もフタもない日本文学史 PHP研究所 p.67
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