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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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学説は存在し続ける

 ひとつだけ確かなことがあるとすれば,いったん提唱された学説や仮説は,たとえ“真実”であろうが妄言であろうが,消しゴムで消すように歴史から消滅することはないということだ。それらは注目されるか否かにかかわりなく,科学史の年表の中にじっとそのまま存在し続ける。いちどは忘れ去られたとしても,何かの偶然で再発見されることもあるだろう。忘却された“良き学説”が幸運にも掘り出されればまだしも,“悪しき学説”に予期せず遭遇してしまったらわが身の不運をかこつしかない。

三中信宏 (2009). 分類思考の世界—なぜヒトは万物を「種」に分けるのか— 講談社 p.165
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