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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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学問間の見せかけの壁

 学問分野の仕分け(「〜学」というレッテル)それ自体が,18〜19世紀にかけてたまたま通用していた学問分類の体系を無意識的に継承してきたものに過ぎません。
 今の社会では(学界でも同じですが),たとえば自然科学とか人文科学・社会科学という学問の間には大きな隔たりがあるかのような先入観が幅を利かせています。そういう「見せかけの壁」をつくってしまうのは,研究者の多くにとってはある意味では楽なことです。「見せかけの壁」の向こうのことはとりあえず知らなくても日々の仕事は進められますから。
 しかし,たまには(いつもとは言わない)「見せかけの壁」の向こうに何があるかを垣間見るのも悪くはないでしょう。でも,私はさらに一歩進んで,そういう「壁」はもともとないのだと言ってしまいましょう。

三中信宏 (2006). 系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに 講談社 pp.29-30
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