忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

潤沢さの意味

 潤沢さを広い視点で見ると,他の国からの豊富な労働力をもたらすグローバリゼーションなど,すべてを押し流す影響力を持つものもある。今日,衣服などの生活必需品はとても安いので,使い捨てが普通だ。1900年に,もっとも基本的な男性用肌シャツは(Tシャツと布地も縫製もほぼ同じもの),アメリカで卸売価格が約1ドルだった。安くはなく,小売段階ではさらに高くなっていた。その結果,平均的アメリカ人はシャツを8枚しか持っていなかった。
 今でも,Tシャツの卸売価格は1ドルだ。しかし今日の1ドルは100年前に比べ,25分の1の価値しかないので,100年前のシャツ1枚は今のTシャツ25枚分に相当する。そのため,今では誰も古着を着る必要はなく,ホームレスの中にはシャワーや洗濯の機会よりも,タダで服を着られる機会のほうが多いので,しばらく着ると捨ててしまう者もいる。

クリス・アンダーソン 高橋則明(訳) (2009). フリー:<無料>からお金を生み出す新戦略 日本放送出版協会 p.70
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]