忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

*eel

もっとすごい研究がある,「eel(ウナギ)」という単語の前に咳(*で表すことにする)を録音した音を使ったものだ。志願者は,「The *eel was on the orange(オレンジに*eelがついていた)」という文では「*eel」を「peel(皮)」と聞き取り,「The *eel was on the shoe(靴に*eelがついていた)」という文では「*eel」を「heel(かかと)」と聞き取った。英語の場合,2つの文の違いは最後の単語だけであり,文末まで待たないと「*eel」に欠けている情報を補えないことを考えると,なんとも鮮烈な結果だ。しかし,脳はこれをやってのけた。しかも,なんの苦もなく瞬時にやったため,志願者の耳には欠けている情報が正しい位置で発音されるのがたしかに聞こえた。


ダニエル・ギルバート 熊谷淳子(訳) (2007). 幸せはいつもちょっと先にある-期待と妄想の心理学- 早川書房 p.116-117.


PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]