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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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見るから信じるのではなく,信じるから見てしまう

 あなたがすでにビリーバーになっているのでなければ(すくなくとも,ある程度のビリーバーでないなら),アブダクションの記憶を獲得することはないだろう。エイリアンにまったく興味を持たずにベッドに入ったのに,「たいへんだ,エイリアンに誘拐された!」と叫んで目を覚ます人はひとりもいない。信じることが先で,記憶はその後に生じるのだ。なぜなら,このような個人的な体験の詳細な記憶をつくりあげるには,セラピストかアブダクションの研究者のような人の介入が必要で,アブダクションが起こりえるとすでに信じているのでなければ,そういう人を探し出して,”記憶を見つける”のを手伝ってもらおうなどとは考えないからだ。

スーザン・A・クランシー 林雅代(訳) (2006). なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか 早川書房 p.95-96.


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