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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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語るより多くを知っている

 人間の知識についてあらためて考え直してみよう。人間の知識について再考するときの私の出発点は,『我々は語ることができるより多くのことを知ることができる』,という事実である。この事実は十分に明白であると思われるかもしれない。しかし,この事実がなにを意味しているかを正確に述べることは簡単なことではない。ひとつの例をとりあげよう。我々はある人の顔を知っている。我々はその顔を千,あるいは一万もの顔と区別して認知することができる。しかし,それにもかかわらず,我々が知っているその顔をどのようにして認知するのかを,ふつう我々は語ることができないのである。そのため,この知識の大部分は言葉におきかえることができない。

マイケル・ポラニー 佐藤敬三(訳) (1980). 暗黙知の次元ー言語から非言語へー 紀伊国屋書店 p.15.


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