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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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 とはいえ,驚くことに,相違はだれの目にも明らかというわけではない。MRIを使った千件あまりの研究のうち,性別による違いを指摘したのはおよそ十件だけであり,それでさえ,同性のバイオリン奏者の脳と数学専攻の学生の脳との違いや,運動選手の脳とチェスのチャンピオンの脳との違いと比べてさほど大きくない。というのも,成長期の脳は環境,家族,社会,文化などからの影響をすべてとりこむものなのだ。その結果,私たち1人1人は脳を活動させて思考をまとめる自分なりのやり方を持つ。実際,同性間には実に幅広い多様性が見られるので,たいていの場合に男女の間の相違よりも目立つくらいだ。

カトリーヌ・ヴィダル/ドロテ・ブノワ=ブロウェズ 大谷和之(訳) (2007). 脳と性と能力 集英社 p.21
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