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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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オウムのアレックス

 模倣を越えた能力を持つオウムが少なくとも1羽はいる。アレックスと名付けられたこのオウムはイレーネ・ペパーバーグが育てたものだ。アレックスは100を超える事物や行為を表す単語を使用でき,簡単な命令文を話すこともできる。さらに場所や形,彼が見たものの数について答えることもできる。これはアレックスが単語を複雑なかたちでつなぎ合わせる能力があることを示している。アレックスは確かにすごい。しかし,彼が発する音声に文法あるいはそれに類するものは一切含まれていなかった。再帰,時制,句の挿入など,真の言語に存在するあらゆる生成性がなかった。

マイケル・コーバリス 大久保街亜(訳) (2008).言葉は身振りから進化した:進化心理学が探る言語の起源 勁草書房 pp.41-42
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