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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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愛情の過剰摂取

 親が出しゃばれば子どもが引っ込む——これが世の中の道理だと思うのだが,どうなんだろうか。親の心子知らず,とは昔から言われることだが,最近はそんなことに構わず,親がどんどん積極的になっている。今の親世代といえば,とにかく親の干渉から逃れたくて,進学・就職・結婚といった節目で,親からの自立(独立?)を画策した世代のはずだ。その世代が,自分たちの子どもの世話を必死に焼き続けているというのは,どうも合点がいかない感じがする。
 親が子のことを心配するのは当然である。しかし,何かにつけて愛情を注ぐと,受ける側はそれが当然になってしまう。愛情の過剰摂取は,自分で努力する気持ちを弱体化させる危険をはらんでいる。

中村昭典 (2009). 親子就活:親の悩み,子どものホンネ アスキー・メディアワークス p.148-149
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