忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

機能の副産物

 それにしても『ファイナルファンタジーXI』で,痴話げんかが多いというのは,何が原因だったのだろうか。
 初期の頃から,ネットゲームに詳しい人の話である。
 「米国製のネットゲームは,ゲーム内で友だちが,今どのへんで何をしているかが,わからない。ところが日本のゲームは検索機能が付いていて,ゲーム内のどこにいても,誰と一緒にいるかが発見できる。『ファイナルファンタジーXI』では特に,どのエリアで,どのレベルで誰が何をしているか全部わかるようにできている。推測ですが,ゲームクリエーターは親切心で,友人がどこで遊んでいるかわかるような機能を作ったのでしょう。ところが,実際の使われ方は,そうじゃない。相手がどこで何をしているのかを監視するために使われていた」
 ユーザーに,ネット恋愛中のカップルやリアルの恋人同士,現実の主婦,恋愛目的にゲームに参加するファンが多かったせいで,よくこんなチャットが飛び交っていたという。
 「俺の彼女に,手を出すな」
 「私が仲良くしているAさんと一緒にいるなんて許せない」
 「おまえ,他の男と何している!早く帰って来い」
 キャラクターはゲームの中で動き回っている。だが,キャラクターを操作しているのは,所詮,生身の人間同士だ。ネット恋愛だけでは飽き足らず,リアルで不倫に走るケースも稀ではなかった。

芦崎 治 (2009). ネトゲ廃人 リーダーズノート pp.142-143
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]