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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ハーディ=リトルウッド・ルール

 ハーディとリトルウッドはいかにも数学者らしく,明確な公理基盤に立って共同作業を進めた。曰く。

 公理1 互いに向けて書いたことは,正しかろうが間違っていようがかまわない。
 公理2 相手から手紙が来ても,返事を書くどころか,読む義務もない。
 公理3 相手と同じことを考えないようにすること。

 そして,もっとも重要なのが次の公理だった。

 公理4 もめ事を避けるために,片方が全く貢献していなくても,論文はすべて連名で発表すること。

 ボーアはふたりの関係を,次のようにまとめている。「これほど否定的に見える公理の上に,これほど重要で調和の取れた協力関係がうち立てられたことは,未だかつてなかった」今でも数学者たちは,共同研究をする時に,「ハーディ=リトルウッド・ルールで」という。


マーカス・デュ・ソートイ 冨永星(訳) 素数の音楽 新潮社 pp.188-189.


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