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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ティチナーとジェイムズ

 ティチナーとジェイムズは長年アメリカの心理学界を引っぱってきた。どちらもドイツの偉大な実験主義者ヴィルヘルム・ヴントの指導を受け,それぞれの大学に最初の心理学研究室を設けている。
 だが,ティチナーの心理学の考え方はジェイムズのものとはまるでちがった。彼は構造主義理論の提唱者だった。水の分子が水素と酸素で出来ているのと同じように,精神は思考や感情といった構造物でできているという考え方である。ティチナーの見るところ,精神にはテレパシーという構造物も,心霊交信の中枢も,はいる余地がなかった。

デボラ・ブラム 鈴木 恵(訳) (2010). 幽霊を捕まえようとした科学者たち 文藝春秋 pp.356-357
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