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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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データのクッキング

 “科学における欺瞞”と言えば,多くの場合,大がかりなデータの捏造を意味すると考えられているが,これは極めてまれである。データの捏造を企てる者は,すでに得た結果を取り繕う小さなことから手をつけ成功するのである。このような一見して些細とも思えるデータ操作の例(例えば,結果をほんの少し気のきいた整ったものにしたり,“最も良い”データだけを選んで,都合の悪いデータは無視するといったこと)は,しばしば見られることであるが,データを“クッキング”することと,データを捏造することとの間には程度の差が存在するだけである。

ウイリアム・ブロード,ニコラス・ウェイド 牧野賢治(訳) (2006). 背信の科学者たち:論文捏造,データ改ざんはなぜ繰り返されるのか 講談社 pp.31-32
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