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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自分の弱いところを攻める

 ところで,人間というのは,自分が弱い部位を,相手に向かった時も攻める傾向がある。自分が言われたら腹が立つ言葉を,相手を攻撃するときに使う。その言葉にダメージを与える効果があると感じているからだ。したがって,悪口を言ったり,苛めたりする人間は,自分が悪口を言われたり,苛められたりすることを極度に恐れている。苛める方も,苛められて傷つく方も,この点で共通している。苛められても気にしない人は,人を苛めない。悪口を言わない人間は,悪口を言われても腹が立たないのである。こういう人間の「傾向」というのも,「リアル」な世界を創り上げる基本になるものであり,すべてが現実の観察から導かれる。

森博嗣 (2010). 小説家という職業 集英社 pp.87
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