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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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MBTIについて

 マイヤーズ・ブリッグズのタイプ指標(MBTI; Myers & McCaulley, 1985)は,ユングのパーソナリティ理論に基づく自己記述式テストである。ユングの理論であるパーソナリティの類型は,パーソナリティ機能の包括的評価で表わされ,4つの基本的パーソナリティを推測する。それらは,対極の連続体構成概念としてMBTIで操作的に定義され,外向—内向(自己の外側を志向するか,内側を志向するか),感覚—直観(知覚による情報に依存するか直観に依存するか),思考—感情(論理的な分析に基づいて判断を下す傾向にあるか,個人的価値に基づいて判断を下す傾向にあるか),判断—知覚(外界とかかわるとき,思考—感情プロセスを使用する志向を有しているか,感覚—直観プロセスを使用する志向を有しているか)から成り立つ。受検者は,これらの4つの次元で得られた得点に基づいて,設定されたカットオフスコアによって得られる16の異なるパーソナリティ類型のどれかのカテゴリーに割り当てられる(たとえば,外向—感覚—思考—判断)。これらの16のカテゴリー使用は,賛否両論を引き起こしてきた。なぜならこれらカテゴリーは,ユング理論ともMBTIから収集されたデータとも一致しないからである(Barbuto, 1997; Garden, 1991; Girelli & Stake, 1993; Pittenger, 1993)。

S.O.リリエンフェルド,S.J.リン,J.M.ロー 厳島行雄・横田正夫・齋藤雅英(訳) (2007). 臨床心理学における科学と疑似科学 北大路書房 pp.54
(Lilienfeld, S. O., Lynn, S. J., & Lohr, J. M. (Eds.) (2003). Science and Pseudoscience in Clinical Psychology. New York: The Guilford Press.)
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