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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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スター願望

 自身にはすでに高い能力が備わっていて,自分が望むものは得られるはずだ,という強い確信。そして,そこで成果を出していけるはずだ,という強烈な自信。「スター願望」とでも形容すべきこの思い込み。自らの努力なしに,すでに賞賛されることが予定されているかのようだ。
 しかし,スター願望は,往々にして打ち砕かれる。自身の希望が叶う確率は低く,また,希望が叶ったとしても,自信のイメージしているものとの乖離は大きい。
 こういう人は昔にもいた。程度の差はあっても,こうした「ワガママ」をいう人はいた。そして,自信の希望が脆くも崩れ去ったり,希望通りであっても想定していたイメージではなかったり,つまり現実に直面し,リアリティ・ショックを受けながらも,それを受け入れ,現実に適応していった。
 ところが。今の新人・若手は,適応できないのだ。現実が受け入れられない。
 目の前にある仕事にきちんと向き合えない。本気になって取り組めない。必然的に,成果は上がらない。その時に,彼らが決まっていうセリフがある。
 「ここじゃなかったら,もっといい仕事ができるはずです!!」
 悪いのは自分ではない。悪いのは意に染まぬ仕事につけた会社である,自信の適性や能力が分かっていない上司や先輩である……彼らの頭の中にあるのは,こういう思考回路だ。そう,明確な他罰意識に支配されているのだ。

豊田義博 (2010). 就活エリートの迷走 筑摩書房 pp.29-30
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