忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

分類するもの

 分類学者は生物個体や種を分類しているのであって,DNAなどの分子を分類しているわけではないから,DNAによる分類体系が,自然言語に代表される類似に関する直観(これは主として形態の類似に関する直観である)と矛盾すると,自然分類体系としては具合が悪いことになる。
 私のようにDNAの相同性や分岐による分類は,体長による分類とさしてレベルが違わない人為分類だと思っているものにとっては,分類と分岐は原理的には全く関係がないと思えるけれども,極端な歴史主義の呪縛から自由でない人々は,何としても分岐を分類の基準にしなければならないと信じている。
 ところが何度も言うように形態は分岐とは直接関係がない。そこで,形態の中に分岐パタンを反映する形態と,そうでない形態があると勝手に決めて,後者を無視し,前者だけで分類をすれば,歴史主義的な形態分類ができるという話になってきてしまったのである。

池田清彦 (1992). 分類という思想 新潮社 pp.120-121
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]