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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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割引曲線の実験

 被験者の割引曲線が交差するかどうかを試す実験は簡単だ。被験者に,D時間後にもらえる小さな報酬と,そのD時点からさらに一定期間のL時間すぎた後にもらえる同種のもっと大きな報酬とでどっちがいいかを聞くだけだ。被験者は,選択を行った時点からD時間後に小さな報酬をもらうか,あるいはD+L時間後に大きな報酬をもらうことになる。選択肢の割引が伝統的な理論通りの指数曲線になっているなら,両者の曲線は幾何学的に合同で,各時点での比率は一定だ。一方,Dが大きいときには未来の大きな報酬を選ぶけれど,Dが小さくなったら小さい目先の報酬を選ぶということなら,その人の期間選好は,指数関数よりしなった割引曲線となっているはずだ。

ジョージ・エインズリー 山形浩生(訳) (2006). 誘惑される意志:人はなぜ自滅的行動をするのか NHK出版株式会社 pp.51-52
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