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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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順法闘争

 従業員が法律や規則を厳格に守ることによって能率を下げ,生産量を抑えるという,いわゆる「順法闘争」も,人間のモチベーションの複雑さを明かす好例である。読者はあるいは,従業員が規則どおりに働いて,どうして雇い主を困らせることができるのかと,首をかしげるかもしれない。だが,この半ストライキは,生産量を30〜50%も減じてしまうのだ。どうしてそんなことになるかというと,雇用契約(規則)ですべてを具体的に決めるのは不可能であるからであり,したがって,すべての生産プロセスは従業員の善意に大きく頼っているからである。

ハジュン・チャン 田村源二(訳) (2010). 世界経済を破綻させる23の嘘 徳間書店 pp.78
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