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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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犬を飼う時の心構え

 イヌを飼おうと思うなら,まず次のことを自問してください。

●イヌと暮らすだけのスペースがあるか?
●散歩に連れ出す時間があるか?
●イヌを生涯の伴侶とするだけの経済力があるか?
●イヌと遊ぶモチベーションを持っているか?
●イヌの病気を予防するために努力できるか?

 これらの項目にすべてYESと答えられる人だけに,イヌと暮らす資格があるのです。YESと答えられたあなたが純血種を求めるのなら,まずは犬種を決めましょう。その犬種がつくり出された歴史や初期の用途をよく調べましょう。外見の好みだけで犬種を決めてはいけません。あなたのライフスタイルに合ったイヌを探してください。特に,その犬種の必要運動量をつかむようにしてください,と,(まともな)しつけ本にはこう書いてあるかもしれません。しかし,「犬種」の前に関心を向けるべきことがあります。イヌそのものについてです。まずはイヌの生態や基本的な習性について学ぶべきです。それを抜きにして,前にあげた「自問」はありません。
 さて,犬種を決めたら,あなた自身が直に,ブリーダーの施設に出向くようにしましょう。もし子イヌから育てる覚悟があるのなら,次のことを実践してください。
 子イヌとその育ての親,飼育環境を自分の目で見て,ブリーダーからその理念と方針を聞きましょう。血糖や遺伝性の病気を考慮し,ブリーダーを見極めてください。あなたがその労を惜しむのなら,イヌといっしょに暮らすのはあきらめるべきです。
 もしあなたが,生後間もない子イヌのぬくもりを求めるのなら,その子イヌの飼い主候補になりましょう。候補になって,たとえば,毎週ブリーダーの施設に通うという選択肢もあります。
 生後3ヵ月以上,親きょうだいといっしょにすごし,2回の混合ワクチンが終了している子イヌを入手します(混合ワクチンは2回でじゅうぶん。3回目をおこなえば,しかし獣医師のふところはあたたかくなるでしょう)。
 以上を実行すれば,ほとんどの場合,家庭に迎えてからの「しつけ」もスムーズにいきます。運が良ければ,「しつけ」がほとんど必要ないくらいの,すばらしい子イヌに出会えることでしょう。

堀 明 (2011). 犬は「しつけ」でバカになる:動物行動学・認知科学から考える 光文社 pp.94-96
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