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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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善人が悪事をなすには宗教が必要である

 だが,メッカ---あるいはシャルトル,ヨークミンスター,ノートルダムの大聖堂,シェタゴン・パゴダ,京都の寺院,あるいはもちろんバーミヤンの大仏像---をブルドーザーで壊そうとする無神論者がこの世にいるとは,私には信じられない。ノーベル賞を受賞したアメリカの物理学者スティーヴン・ワインバーグが言うように,「宗教は人間の尊厳に対する侮辱である。宗教があってもなくても,善いことをする善人はいるし,悪いことをする悪人もいるだろう。しかし,善人が悪事をなすには宗教が必要である」。ブレーズ・パスカル(パスカルの賭けのパスカルである)も似たようなことを言っている。「人間は,宗教的な確信をもっておこなっているとき以上に,完璧かつ快活に悪をなすことはない」。


リチャード・ドーキンス 垂水雄二(訳) (2007). 神は妄想である 宗教との決別 早川書房 p.363.
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