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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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不満があっても

 規則や規制に不満はあっても,我々はそれを好む。人間の文化には,自ら課した制約がいくらでもある。ゲームをしたりパズルを解いたりするのが好きであり,厳格な形式についての規則に制約される音楽を作る。芸術は伝統的に,定められた素材を用いて限られた空間や時間の領域という限界を探っている。時おり,どこかの芸術家が新しい舞台を創始し,これみよがしに古いしきたりの拘束を破ったりするが,ふつうその後には,少し広くなった領域の探求があらためて始まり,そこには,異なるとはいえ独自の規則がある。

ジョン・D・バロウ 松浦俊輔(訳) (2000). 科学にわからないことがある理由 青土社 pp.310
(Barrow, J. D. (1998). Impossibility: The limits of science and the science of limits. Oxford: Oxford University Press.)
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