忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

悪口

 人の悪口を言うことにはいくつかの利点がある。一緒に誰かの悪口を言うことによって,その場にいる人たちの連帯感が強まることがあるからだ。また上司などの悪口を言って鬱憤を晴らせば,ストレスの解消にもなる。
 だが,もちろん,悪口を言うことには欠点もある。悪口を言うというやり方であまりにも安易にストレスを解消してしまうと,率直に意見を言って,問題を根本から解決することができなくなってしまうからだ。同僚の悪口を言うくらいなら,直接本人に意見をぶつけたほうがいい場合がたくさんある。
 とりわけ相手が妄想性の性格の人の場合は,その人の悪口を言うことは大きな危険を冒すことにつながる。妄想性の性格の人は,誰かが自分に悪意を持っているのではないかとつねにアンテナを張っている。したがって,悪口を言ったりすれば,必ずわかってしまうのだ。そうなったら,今度はあなたのほうがあることないこと悪い噂を流されるのを覚悟したほうがよい。

フランソワ・ルロール&クリストフ・アンドレ 高野 優(訳) (2001). 難しい性格の人との上手なつきあい方 紀伊國屋書店 pp.77-78
(Lelord, F. & Andre’, C. (1996). Comment gérer les personnalités difficiles. Paris: Editions Odile Jacob.)
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]