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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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矛盾や不一致

 ここまで見てきたように,ジェームズの中には矛盾や不一致が多くある。ジェームズはその場その場で別のことを言っており,しかもそれをそのままにしているのである。「自分自身を説得することに熱中して,かれは,かれ自身の矛盾をお構いなしに,つぎつぎにこれらの解決を承認した」(Allport, 1943)。しかしながら,これらの矛盾には積極的な意味がある。オールポートは,ジェームズ自身も自分が体系的でないことを十分に承知していたと述べ,「人をあざむく見せかけの正確さに対して私が抱いている強い嫌悪のために,故意にそのままにしておいたのです」というジェームズの手紙を引用している。その背後には,両極端を避けてその中央の道を選ぼうとする彼の気質があるのかもしれない。

藤波尚美 (2009). ウィリアム・ジェームズと心理学:現代心理学の源流 勁草書房 pp.179
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