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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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動機づけの方向

 もっといえば,これまでの心理学研究で扱われてきたやる気の内容,あるいは対象は勉学,仕事といった社会的に見て望ましいものが多かったが,やる気は果たしてそのようなものだけに作用しているのだろうか。筆者は40年以上前,「達成動機と達成行動」という題目の修士論文の口述試験で,指導教授から「大泥棒は達成動機が弱いといえるか」と質問を受けたが,社会的に望ましくない事柄に向かう動機づけもまた確かに存在するように思われる。ホロコーストで何百万人もの人を死に至らしめたヒットラーは一般的な意味でやる気が低い人だとは考えにくい。

速水敏彦 (2012). 感情的動機づけ理論の展開:やる気の素顔 ナカニシヤ出版 pp.5
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