忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自尊心ムーブメント

 犯人は3つの社会現象のようだ。ナルシシズムを刺激した第1の犯人は,自尊心のムーブメントだった。初めの動機は悪くない——どんなときも自分に満足していられたら,どんなにすばらしいだろう?そして,その後押しをしたのが,心理学者ナサニエル・ブランデンが1969年に発表した第1作『自信を育てる心理学——「自己評価」入門』だった。ブランデンは,自己愛はきわめて重要だと明言した。「人間にとってこれ以上大切な価値判断はない——心理的な発達と動機づけにおいて,何よりも決定的な要素である……自尊心は人間の思考プロセス,感情,欲求,価値観,目標に深く働きかける性質がある。人間の振る舞いの鍵になる唯一にして最も重要な要素なのである」。これまで見てきたとおり,この主張には正しいところがほとんどない。だが,当時は自尊心に関する研究がはじまったばかりで,そのころの知識からすればブランデンの言うことにも一理あった。問題は,自尊心がそれほど重要でないことが研究からわかっても,文化を見直してそのシナリオを修正しようとする者がいなかったことだ。

ジーン・M・ドゥエンギ/W・キース・キャンベル (2011). 自己愛過剰社会 河出書房新社 pp.77
(Twenge, J. M., & Campbell, W. K. (2009). The Narcissism Epidemic: Living in the Age of Entitlement. New York: Free Press.)
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]