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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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最小がよいのか

 経済は何でもありで,政府は最小限しか関わらないのがベストで,政府のルール設定も本当に最小にとどめるべきだと考える人々がいる。かれらとわれわれの根本的なちがいはここにある。そのちがいは,経済に対する見方がちがうために生じている。もし人々が完全に合理的であり,完全に経済的な動機だけで行動するなら,われわれだって政府は金融市場にほとんど口を出すなと思うだろうし,総需要水準を決めるときにすらあまり手を出すなと考えるだろう。
 だが実際には,こうしか各種のアニマルスピリットが,時に応じて経済をあっちに押しやりこっちに押しやる。政府が介入しないと,経済は雇用の大変動に苦しむことになる。そして金融市場だって,ときどき大混乱に陥ってしまうのだ。

ジョージ・A・アカロフ/ロバート・J・シラー 山形浩生(訳) (2009). アニマルスピリット 東洋経済新報社 pp.263
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