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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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保守かリベラルか

 アメリカでは政治関連の書籍にある暗黙のルールがある。それは「学術書でないかぎり,政治を扱う本は,すべて保守かリベラルどちらかの党派性にまみれている」という前提だ。「党派本」といっても,政党がプロパガンダのために発行している本というわけではない。保守がリベラルを,リベラルが保守を「仮想敵」とした二項対立のアウトラインで,“党派政治のミニチュア”を,読書を通じて体験できる本という意味である。アメリカ人でも,政治批評家にかなり詳しくないと,その本が「保守本」なのか「リベラル本」なのか著者名を見ただけではわからない。1冊だけ読んで真に受けると,アメリカが急に保守化,あるいは左傾化したという印象につながりかねない。


渡辺将人 (2008). 見えないアメリカ---保守とリベラルのあいだ 講談社 p.184.
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