忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

木と森

 物事が正しいのか,また間違いなのかを判断するには,個別の事実関係をしっかり洗い直して把握するということは,とても大事なことだ。だが実は,それよりも大事なことがある。細かな「木」ばかりに目を奪われすぎて,「森」が見えなくなることがないように気をつける,ということだ。陰謀論の場合,この「個別の木ばかりに目を奪われてしまって,森が見えなくなる現象」がよく起きてしまう。その結果,やすやすと陰謀論の罠へとハマっていってしまうということが多いのだ。
 陰謀論はたいてい,話の規模や設定が気宇壮大なので,全体像がもともと何だかよくわからない場合が多い。そのため,ついつい個別の事象の真実性や,つい納得してしまいそうな細かな話の筋立てなどに,壮大な陰謀論の内容全体の事実性の担保を頼ってしまいがちなのだ。
 五里霧中の「陰謀論の森」の中で,いかにもそれっぽい,わかりやすそうな事象・事実なるものを目の前にポイと投げられると,急に視界が開けたような気がしてしまい,本当は何も見えておらず,わかってもいないのに,その1つの事象・事実だけで,まるで森全体が納得できてしまいそうな気持ちへと陥り,「ああ,そうだったのだ」と,ありもしない納得をついついさせられてしまうというわけなのだ。

ASIOS・奥菜秀次・水野俊平 (2011). 検証 陰謀論はどこまで真実か パーセントで判定 文芸社 pp.291
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]