忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ヴィトンの行列

 ヴィトン製品をけなすつもりはない。ルイ・ヴィトンの製品は,顧客からかなり高い評価を受けている,一級品ばかりであることは疑いはない。しかし,どこにでもいるようなロワーミドルクラス(中流の下)の日本人たちは,なにゆえ,蒸し暑い夏の朝に,何時間も辛抱強く歩道に並ぶという屈辱的な行動をとるのか,たかがハンドバッグ1つを買うために。若い秘書,主婦,それにほとんど収入のない高校生までが,何日も前から路上に座りこみ,ほかの国ならエリートや上流人士専用の高級品か,でなければ,くだらなくてアホらしい無意味なものとしかみなされない物品を買いもとめようとする,その動機は何か。
 ほかにも,ちぐはぐな点がある。誇示的消費というのは,大金持ちが豊かさを自慢したり,周囲の者にそれとなく自分のステータスを知らせるためのものである。だが,フランスの女子相続人やイタリアの男爵夫人が,高価なハンドバッグを買うために恥を忍んで路上に行列を作るかというと,そんなことをするわけがない。それはとてもはしたないことだ。カルセル(引用者注:最高経営責任者)はOLやアルバイトのみすぼらしい行列に目をやりながら,そのことを認めた。

マイケル・ジーレンジガー 河野純治(訳) (2007). ひきこもりの国:なぜ日本は「失われた世代」を生んだのか 光文社 pp.223
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]