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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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古事記への信仰・思想の影響

 ただし,注意しなければならないのは,日本神話を読む際にテキストとする『古事記』『日本書紀』「風土記」といった書物は,いずれも7世紀に成立したものであって,仏教をはじめ道教や神仙思想などの外来の信仰・思想が,すでに普及・浸透してのちの成立だということだ。
 すなわち,『古事記』などに語られる日本神話には,そうした信仰・思想の影響が現れているし,神話そのものが“輸入品”ということもある。
 また,これらの書物は朝廷が編纂を命じたものなので,朝廷に不都合なことは削除や変更を受けているし,朝廷に関わりのない話に関しては最初から排除されている可能性が高い。
 したがって,神話を読む際には,そうした「失われた部分」に対する想像力も必要となってくるのである。

鎌田東二 (2012). こんなに面白い日本の神話 三笠書房 pp.103
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