忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

価値と未熟さ

 もう1つ重要なこととして,どのような文化でも,敬意がほとんど払われていない行動や価値の低い行動は,いわゆる専門家によって,未熟さの兆候だとか不適切なもの,あるいは望ましくないものというようなラベルを貼られる恐れがあるということだ。白人で中流階級の男性が,他の人々よりも敬意をもって扱われる傾向のある社会では,白人中流男性と結びつけられるような行動は,成熟の証拠や確固たる情緒的適応の証拠として扱われやすい。このように,依存性,対人関係能力,行動のラベルづけについての研究は,何が健康的で何が健康的でないのか,何が人生を豊かにしてくれなにがそうでないのかを整理する際に,特に重要になってくるのである。

P.J.カプラン・J.B.カプラン 森永康子(訳) (2010). 認知や行動に性差はあるのか:科学的研究を批判的に読み解く 北大路書房 pp.220
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]