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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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絶え間のない否定

 これらハラスメント手法に共通するのは,努力しても何をしても罵られ,絶え間なく否定されるということである。人格破壊の非常に巧妙かつ洗練された手法だといえる。人格を破壊するようなハラスメントが横行しているがために,社員は「次は自分かもしれない」と怯え,緊張の糸を張り詰めながら仕事をしている。現在もこの企業で働くある女性社員によれば,会社支給の携帯電話が鳴るのが恐ろしかったという。彼女のかつての上司は些細なことにも激しく叱責する性質の人物で,電話中,相手の言葉が聞き取れずに聞き返しただけでも激怒したという。電話に応答すれば必ず怒られるのが分かっているから怖い。電話の1本にも戦々恐々としなければならない働き方が,この会社の常態なのである。

今野晴貴 (2012). ブラック企業:日本を食いつぶす妖怪 文藝春秋 pp.38
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