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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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アメリカの政教分離

 アメリカの政教分離とは,教会の“自由市場競争主義”と考えればわかりやすい。建国時の植民地には,たくさんの教派があった。彼らは,必ずしも仲良く暮らしていたわけではないので,教派の1つが連邦政府の恩寵を受けて強大になり,他教派を抑圧することを恐れていた。一方で,政府の保護を受けた宗教は堕落して活力を失ってしまうという考えもあった。政府に保護を受けた宗教は堕落して活力を失ってしまうという考えもあった。政府に保護された産業が,結局競争力を失って衰退してしまうことと同じである。だから,さまざまな教派が,平等な立場で信者獲得のために自由競争を展開することが,宗教全体のためには望ましい。政教分離とは,宗教活動を活発にし,強力にする狙いも含まれているのであって,宗教を社会の隅に追いやり,衰退させていこうという意識はない。


飯山雅史(2008). アメリカの宗教右派 中央公論新社 p.19-20
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