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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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構造で決定

これまで見てきたように,システムの脆弱性とレジリエンスはその構造によって決定する。システムの脆弱性を増幅するのは複雑さ,集中度,同質性であり,レジリエンスを高めるのは適正な単純さ,局所性,多様性である。レジリエンスの視点から,例えばレジリエントな金融システムというものを考えると,それは小規模で,単純で,説明可能で,分離可能であり,なおかつ市場参加者の多様性が保証されていなければならない。さらに,その動作原理は,最新の金融工学という魔法で富を創造するようなものではなく,金融の本来の目的——企業と個人に流動性を供給する——に根ざしたものでなければならない。

アンドリュー・ゾッリ,アン・マリー・ヒーリー 須川綾子(訳) (2013). レジリエンス 復活力:あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か ダイヤモンド社 pp.77
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