忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

国が必要とするときも

 サイコパスがつくりだされ,社会から除外されないのは,ひとつには国家が冷血な殺人者を必要としているからかもしれない。そのような兵卒から征服者までが,人間の歴史をつくりつづけてきたのだ。サイコパスは恐れをしらぬすぐれた戦士,狙撃兵,暗殺者,特別工作員,自警団員,接近戦の名手になれる。それは彼らが殺す(あるいは殺すよう命令を下す)ときに恐怖を感じず,殺したあとも罪悪感をもたないからだ。ふつうの人びとはそんなに非情になりきれず,徹底的に訓練されないかぎり,せいぜい四流の殺人者にしかなれない。相手の目を見すえて冷静に撃ち殺せる人間はふつうではないが,戦争ではそれが求められる。

マーサ・スタウト 木村博江(訳) (2012). 良心をもたない人たち 草思社 pp.185
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]