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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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種の入れ替え

このようにオウムの世界観によれば,現代における真の対立とは,資本主義と社会主義のあいだに存在しているのではない。先に述べたように,両者はともに物質主義的価値観に立脚しており,その表面上のヴァリエーションが異なるにすぎないからである。
 真の対立はむしろ,「神的種族(神人)」と「動物的種族(獣人)」のあいだにある。近い将来に勃発する最終戦争=ハルマゲドンにおいては,秘められていた両者の対立が顕在化し,それぞれがこれまで積み上げてきた業に対する審判が下される。真理の護持者であるオウムは,最終戦争を生き抜くことによって,世界を支配する主流派を,動物的種族から神的種族へと「入れ替え」なければならない——。これこそが,麻原が口にした「種の入れ替え」という言葉の意味である。

大田俊寛 (2013). 現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇 筑摩書房 pp.15-16
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