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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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舵を切る時

統計的な標本は,数学の定理や引力の法則のように,文明発展の土台として不可欠な要素だと人間は考えがちだ。しかし,その歴史は100年にも満たない。ある技術的な制約の中で,特定の時代に,特定の問題を解決するために開発されたものにすぎない。
 当時の制約が今もそのまま残っているわけではない。ビッグデータの時代に無作為抽出標本が必要だと騒ぐのは,まるで自動車の時代に馬の鞭を振り回すのと同じだ。もちろん,特定の状況ではまだ標本が使えるが,大きなデータの集まりを分析する手法としては,もはや主流と考えるべきではないし,放っておいても主流の座は奪われていくはずだ。
 思い切って舵を切る時が来たのである。

∨・M=ショーンベルガー&K.クキエ 斎藤栄一郎(訳) (2013). ビッグデータの正体:情報の産業革命が世界のすべてを変える 講談社 pp.53-54
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