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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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コーヒーを飲むのは病気か

われわれはかつて,カフェインへの依存をDSM-IVの正式なカテゴリーに含めるべきかどうかをめぐって,同様の議論をした。カフェインはニコチン並みの依存性があり,中毒を引き起こして,不安障害や心臓の不具合をもたらす恐れがある。われわれがそれを載せなかった理由はただひとつだけである。カフェインへの依存はきわめてありふれているので(それにほとんどは無害なので),6000万の人々に対して毎日起きるたびにこの朝の楽しみは精神疾患なのだと自覚させる意味はないと思えたからだ。このような謙虚で慎重な姿勢を持っていれば,「行為嗜癖」のカテゴリーは不採用になっただろう。どんな利点があったとしても,大々的に誤用される恐れの前ではかすんでしまう。

アレン・フランセス 大野裕(監修) 青木創(訳) (2013). <正常>を救え:精神医学を混乱させるDSM-5への警告 講談社 pp.295-296
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