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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

影が薄かった

研究室生活が1年を過ぎた頃から臨床心理学という分野が研究室の話題となってきた。今でこそ臨床心理学という分野は,心理学の中でも臨床心理士,認定心理士,スクールカウンセラーなどという職種もでき,心理学の中では最も市民権を得た重要な領域であるが,その頃はまだまだ影の薄いものであった。
 海外,特にアメリカではClinical Psychologyとして定着していたが,我が国では精神科領域というよりは,法務関係の鑑別所とか,少年院,児童相談所,刑務所などで心理職の採用が認められていた程度であり,応用心理学,異常心理学の一分野であるというような認識でしかなかった。研究室で臨床心理学ということが話題になったのは,法務庁関係の仕事についていた先輩たちの話とか,大学院の授業で精神衛生特論という講義が始まり,某大学医学部の精神科外来に実習に行き始めたことが発端であった。

三宅 進 (2006). ハミル館のパヴロフたち:もうひとつの臨床心理学事始め 文芸社 pp.52

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