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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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遺伝率低い

したがって2000年初頭に,詳細かつ完全な「ゲノムスキャン」ができる技術が開発されると,医学界は大きな期待を抱いた。(2型糖尿病の場合を再び例にとると)10個から20個の遺伝子が発見され,それらの個々の遺伝子の影響を足したものが,観察される遺伝率であり,そうした発見によって,信頼性の高い早期診断検査が可能になると同時に,病気の原因の理解も深まるので,より効果的な治療法が見つかるはずだと期待された。ところが,変異があると糖尿病のリスクが高まる18個の遺伝子が,再現可能かつ確実に見つかったにもかかわらず,それらの個々の遺伝子の影響はきわめて弱く,全部の遺伝子を足しても,遺伝率の10分の1しか説明できなかった。

ベルトラン・ジョルダン 林昌宏(訳) (2013). 自閉症遺伝子:見つからない遺伝子をめぐって 中央公論新社 pp.117-118
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